結論|「まず試したい」なら無料ツール、「集客・運用」まで見据えるなら制作会社
先に結論からお伝えすると、無料ホームページ作成ツールは、社内向けの簡易ページやテスト的な公開、まずは形にしてみたいという段階に向いています。反対に、検索から見つけてもらい問い合わせにつなげたい、公開後も継続的に運用・改善したいという場合は、制作会社に依頼する方が結果的に近道になることが多くあります。
どちらが正解ということではなく、目的とタイミングによって向き・不向きが分かれます。無料ツールを「安いから」という理由だけで選んでしまうと、後から独自ドメインやSEO対策の必要性に気づき、結局作り直すことになるケースも少なくありません。次の章から、主要な無料ツールの特徴、できること・難しいこと、そして判断基準を具体的に見ていきましょう。
無料ホームページ作成ツールとは?
無料ホームページ作成ツールとは、専門知識がなくても、テンプレートに沿って文章や画像を入力するだけでホームページを作成できるクラウド型のサービスです。多くのサービスに無料プランが用意されており、月額料金なしで公開できる点が特徴です。
Wix・ペライチ・Jimdo・STUDIOなどが代表的で、いずれもブラウザ上で操作が完結し、専用のソフトをインストールする必要はありません。ただし、無料プランの範囲はサービスによって異なり、独自ドメインの利用や広告非表示などは有料プランのみとしているサービスが一般的です。
また、無料ホームページ作成ツールは「クラウド型」であることも押さえておきたいポイントです。作成したページはサービス提供元のサーバー上に保存される仕組みのため、自社でサーバーやドメインを個別に契約する必要がない一方で、そのサービス独自の仕組みに依存することになります。将来的に別のサービスへ移行したくなった場合、データをそのまま引き継げないケースがある点は理解しておきましょう。
主要な無料ホームページ作成ツール6選
ここからは、日本国内でよく利用されている無料ホームページ作成ツールを6つご紹介します。それぞれ特徴が異なるため、自社の目的に近いものを確認してみてください。
1. Wix
Wixは、世界的に利用者が多いホームページ作成ツールです。テンプレートの種類が豊富で、AIによる自動生成機能も備えており、デザインの自由度が高い点が特徴です。ネットショップ機能も搭載しているため、EC運営を視野に入れる場合の選択肢にもなります。
操作画面が直感的で、パーツをドラッグ&ドロップして配置できる点も特徴です。一方で、機能が豊富な分、初めて触れる方は選択肢の多さに迷うこともあるとされています。
2. ペライチ
ペライチは、日本製の1ページ完結型ホームページ作成ツールです。予約フォームや決済機能などをシンプルに組み込める点が特徴で、店舗や個人事業主が短期間でページを公開したい場合に向いています。
1ページで情報をまとめる構成のため、キャンペーンページやセミナー告知ページなど、目的が絞られたページを素早く作りたい場合との相性が良いとされています。反面、複数ページにまたがる本格的なコーポレートサイトには不向きな場合があります。
3. Jimdo
Jimdoは、ドイツ発のホームページ作成ツールで、日本語対応も充実しています。AIが質問に答えるだけでサイトの土台を自動生成する機能があり、初めてホームページを作る方でも取り組みやすい設計になっています。
自動生成された土台をベースに、文章や写真を差し替えていく流れが基本のため、ゼロからレイアウトを考える必要がない点も特徴です。細部のデザイン調整の自由度は、STUDIOのような専門ツールと比べると控えめです。
4. STUDIO
STUDIOは、日本発のノーコードデザインツールです。デザインの自由度が高く、コードを書かずに凝ったレイアウトを作成できる点が特徴で、デザイン性を重視したい場合に選ばれる傾向があります。
自由度が高い分、デザインの知識がある程度あった方が、意図した仕上がりに近づけやすいとされています。デザインにこだわりたいものの、プロにすべて任せるほどではないという場合の選択肢になります。
5. BASE
BASEは、ネットショップ(EC)に特化したホームページ作成ツールです。商品登録や決済機能があらかじめ用意されているため、通常のホームページというより、オンライン販売を始めたい場合に向いています。
会社案内や採用情報など、EC以外の情報発信を中心にしたい場合は、Wixやペライチなど、より汎用的なツールの方が向いていることがあります。
6. Googleサイト
Googleサイトは、Googleが提供する無料のホームページ作成ツールです。Googleアカウントがあればすぐに使い始められ、社内向けのポータルサイトや簡易的な案内ページの作成に向いています。デザインの自由度は他のツールと比べて控えめです。
対外的な集客用サイトというより、社内マニュアルの共有や、限定的な関係者向けの案内ページなど、シンプルな情報共有を目的とした使い方に向いているとされています。
無料ツールを選ぶときのポイント
6つのツールを比較する際は、料金の安さだけでなく、「何のためにホームページを作るのか」を先に整理することが大切です。集客を目的とするのか、社内共有を目的とするのか、ネットショップを開設したいのかによって、向いているツールは変わります。
| サービス名 | 主な特徴 | 独自ドメイン | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| Wix | テンプレート豊富・AI生成・EC対応 | 有料プランで対応 | デザインにこだわりたい方 |
| ペライチ | 1ページ完結・予約/決済機能 | 有料プランで対応 | 店舗・個人事業主 |
| Jimdo | AIによる自動生成・日本語対応 | 有料プランで対応 | 初めてサイトを作る方 |
| STUDIO | ノーコードで自由度が高いデザイン | 有料プランで対応 | デザイン性を重視したい方 |
| BASE | ネットショップ機能に特化 | 有料プランで対応 | オンライン販売をしたい方 |
| Googleサイト | 完全無料・シンプル操作 | 非対応 | 社内向け・簡易案内ページ |
いずれのサービスも、料金体系や機能は変更されることがあります。導入を検討する際は、最新の情報を各公式サイトでご確認ください。
無料ツールでできること
結論として、無料ホームページ作成ツールは、簡単なページ構成であれば、専門知識がなくても短期間で公開まで進められます。
- テンプレートを選び、文章・写真を入力するだけでページを作成できる
- スマートフォン表示に自動対応するツールが多い
- 問い合わせフォームや予約フォームを簡単に設置できる
- 公開後の文章修正・写真差し替えを自分で行える
- 無料プランであれば、費用をかけずにまず形にしてみることができる
特に「まず形にしてみたい」という段階では、無料ツールは有効な選択肢です。実際に触ってみることで、自社にとって必要なページ数や機能が具体的に見えてくることもあります。
無料ツールでは難しいこと・注意点
一方で、次のような点は無料ツールだけでは対応が難しい、または見落としやすい部分です。
- 独自ドメインの利用:無料プランでは、サービス名を含んだドメインになることが一般的です
- 広告の非表示:無料プランでは、サービス提供元の広告が表示されることがあります
- 本格的なSEO対策:基本的なタイトル設定には対応していても、構造化データなど専門的な対応は制約があることがあります
- デザインの独自性:テンプレートをベースにするため、他社と似た印象になりやすいことがあります
- 公開後の運用サポート:不具合や使い方の相談先が公式のヘルプページのみになることが多く、個別サポートは限られます
- 将来的なデータの引き継ぎ:サービス独自のシステム上で作成するため、別サービスや制作会社への移行が難しい場合があります
これらは無料ツールが劣っているという意味ではなく、無料プランという範囲の中での制約です。有料プランへ切り替えることで解消できる項目もあるため、無料の範囲で足りるのか、有料プランや制作会社への依頼が必要なのかを、目的に照らして判断することが大切です。
無料ツール vs 制作会社に依頼、どちらが向いている?
無料ツールでの自作と、制作会社への依頼を比較すると、次のような違いがあります。
| 比較項目 | 無料ツールで自作 | 制作会社に依頼 |
|---|---|---|
| 初期費用 | 無料プランなら0円から | 制作費用が発生 |
| 独自ドメイン | 有料プランが必要 | 取得・設定を代行してもらえる |
| 広告表示 | 無料プランでは表示されることがある | 広告表示なし |
| SEO対策 | 基本設定のみ対応可能なことが多い | 本格的な対応を依頼できる |
| 運用・更新 | 自分で対応する必要がある | 保守サービスを依頼できる |
| 向いているケース | 簡易ページ・社内向け・お試し公開 | 集客用の本格的なサイト |
近年はClaude CodeのようなAIコーディングツールで自作する方法もあります。無料ツールとの違いはClaude Codeでホームページを作る方法でも解説していますので、あわせてご参照ください。
無料ツールと制作会社を併用することはできる?
「まずは無料ツールで試して、必要になったら制作会社に相談する」という進め方も可能です。ただし、前述のとおり無料ツールで作成したデータをそのまま制作会社へ引き継げないことが多いため、本格的に依頼する段階になったら、多くの場合は改めて作り直す前提で考えておくと安心です。無料ツールでの期間は「目的やページ構成を整理するための準備期間」と捉えると、後悔の少ない進め方につながります。
制作会社に依頼した方がいいケース
次のような場合は、無料ツールでの自作よりも、制作会社への依頼が向いています。
- 検索から集客し、問い合わせや売上につなげたい場合
- 独自ドメインでの運用や、本格的なSEO対策を行いたい場合
- ブランドイメージに合わせたオリジナルデザインにしたい場合
- 公開後の保守・運用サポートまで任せたい場合
- 社内に対応できる担当者がおらず、相談しながら進めたい場合
制作会社を選ぶ際に確認しておきたいポイントはホームページ制作会社の選び方で詳しく解説しています。費用の目安はホームページ制作の費用相場もあわせてご参照ください。
よくある失敗パターン
無料ホームページ作成ツールの利用でよくある失敗には、次のようなパターンがあります。事前に知っておくことで、多くは避けられます。
- 独自ドメインが使えないことを後から知り、名刺やチラシに載せたURLを変更できなくなる
- 広告が表示されることに気づかないまま公開し、来訪者からの印象を損ねてしまう
- SEO対策の必要性を感じてから、無料ツールでは対応しきれず作り直しになる
- 無料プランの容量制限に達し、途中で有料プランへの切り替えを迫られる
- 複数のサービスを比較せず、最初に見つけたツールだけで判断してしまう
- 無料で作れることを優先しすぎて、そもそも何のためにホームページを作るのかという目的があいまいになってしまう
特に多いのが、「とりあえず無料で公開できたから」という理由だけで運用を続けてしまい、数か月後に集客につながっていないことに気づくパターンです。無料ツールを使う場合も、公開して終わりではなく、公開後にどう活用するかを事前に考えておくことが大切です。
制作会社への依頼を検討する場合、公開後に問い合わせが増えないというお悩みが別に発生することもあります。原因と改善方法はホームページを作っても問い合わせが増えない原因と改善方法で解説しています。
無料ツールを使う前のチェックリスト
無料ホームページ作成ツールを選ぶ前に、次の項目を確認しておくとスムーズです。チェックが多いほど、無料ツールでの運用に向いている可能性が高くなります。
- 独自ドメインが必要かどうかを決めているか
- 将来的にページ数や機能を拡張する可能性があるか
- SEO対策にどこまで取り組みたいかを決めているか
- ネットショップ機能が必要かどうかを確認したか
- 公開後、自分で更新を続けられるか
- 無料プランと有料プランの違いを確認したか
- 途中で制作会社に切り替える可能性があるかを考えたか
大阪・心斎橋の中小企業・店舗が気をつけたいこと
大阪・心斎橋をはじめとする関西エリアの中小企業や店舗の場合、まずは無料ツールで試してみたいという声を多くいただきます。無料ツールから始めること自体は悪い選択ではありませんが、独自ドメインでの運用や集客まで見据えている場合は、早い段階で制作会社に相談し、方向性を整理しておくことをおすすめします。
特に心斎橋周辺は近隣に競合となる店舗・企業が多いエリアでもあります。無料ツールで最低限のページを公開して満足してしまい、検索結果で競合に埋もれてしまうケースも見られます。地域名や業種名で検索されたときに見つけてもらえる状態を目指す場合は、SEO対策まで含めて検討することをおすすめします。SEO対策の基本的な考え方はSEO対策のページでもご紹介しています。
マダナイ?でできること
マダナイ?では、無料ツールで作成したページの見直しから、本格的な制作代行まで、次のようなご相談を承っています。無料ツールでまず試してみたいという段階のご相談もお受けしています。すでに無料ツールでページをお持ちの場合は、現状のページを拝見しながら、そのまま運用を続けるべきか、作り直すべきかを一緒に整理することも可能です。
- 無料ツールと制作会社、どちらが向いているかの整理
- 無料ツールで作成したページの引き継ぎ・作り直しのご相談
- 独自ドメインの取得・設定のサポート
- SEO対策を見据えたホームページ制作
- ホームページ制作サービス全体のご相談
「まだない」を「もうある」へ。無料ツールで試してみたけれど、このままでいいのか迷っている場合も、まずは現在の状況をお聞かせください。詳しいサービス内容はホームページ制作のページでご紹介しています。
よくある質問
Q. 無料ホームページ作成ツールは本当に無料で使えますか?
多くのサービスに無料プランがありますが、独自ドメインの利用や広告表示の非表示、容量の拡張などは有料プランのみという場合が一般的です。無料の範囲でどこまでできるかは、サービスごとに確認が必要です。「完全無料」をうたっていても、実際に必要な機能が有料プランにしか含まれていないケースもあるため、公式サイトで料金表を確認してから利用を始めることをおすすめします。
Q. 無料ツールと制作会社への依頼、費用はどれくらい違いますか?
無料ツールは月額利用料のみで始められることが多く、初期費用を抑えやすい傾向があります。制作会社に依頼する場合はまとまった制作費用が発生しますが、デザイン・SEO対応・公開後のサポートまで任せられる点が違いです。単純な金額の比較ではなく、公開後にどこまで自分で対応する必要があるかも含めて考えることをおすすめします。費用の目安はホームページ制作の費用相場もご参照ください。
Q. 無料ツールで作ったホームページは、後から制作会社に引き継げますか?
サービスによって異なります。無料ツールの多くは独自のシステム上でページを作成する仕組みのため、そのままの形で他社へ引き継ぐことが難しい場合があります。多くの場合、掲載していた文章や写真素材を活用しながら、ページ自体は新しく作り直す形になります。将来的に制作会社へ切り替える可能性がある場合は、この点も事前に確認しておくと安心です。
Q. 無料ツールはSEO対策に不利ですか?
無料プランでは独自ドメインが使えない、ページの表示速度が遅くなりやすいなど、SEOの観点で不利になりやすい要素があります。基本的なタイトル・meta description設定に対応しているツールも多いため、完全に不利というわけではありませんが、本格的なSEO対策を行う場合は制約が出ることがあります。継続的に検索順位を改善したい場合は、独自ドメインでの運用が前提になることが多くあります。
Q. 独自ドメインは無料プランでも使えますか?
サービスによって異なりますが、多くの無料ホームページ作成ツールでは、独自ドメインの利用は有料プラン以降となっています。無料プランではサービス名を含んだドメイン(サブドメイン)になることが一般的です。名刺やチラシにURLを掲載する予定がある場合は、独自ドメインの必要性を早めに検討しておくとよいでしょう。
Q. 無料ツールで作ったサイトに広告は表示されますか?
無料プランでは、サービス提供元の広告がページ内に表示されることがあります。広告を非表示にしたい場合は、有料プランへの加入が必要になるケースが多く見られます。対外的に見せるページの場合、広告表示が信頼感に影響することもあるため、事前に確認しておくと安心です。
Q. スマートフォン対応(レスポンシブ)は自動でされますか?
主要な無料ホームページ作成ツールの多くは、スマートフォン表示に自動で対応する仕組みを備えています。ただし、レイアウトによっては手動での微調整が必要になる場合もあります。公開前には、実際にスマートフォンで表示を確認しておくことをおすすめします。
Q. ネットショップ(EC)を作りたい場合はどのツールが向いていますか?
ネットショップを作りたい場合は、EC機能に特化したBASEのようなサービスや、EC機能を備えたWixなどが選択肢になります。取り扱う商品数や決済方法の希望によって、向いているサービスは変わります。会社案内とネットショップの両方が必要な場合は、両方の機能を備えたサービスを選ぶか、それぞれ別のサービスを使い分けるかを検討しましょう。
Q. 無料ツールとClaude Codeでの自作、どちらが向いていますか?
無料ホームページ作成ツールはテンプレートに沿って直感的に操作できる点が特徴で、Claude Codeはコードを生成しながら自由度の高いページを作れる点が特徴です。ITツールにある程度慣れている方はClaude Codeも選択肢になります。詳しくはClaude Codeでホームページを作る方法で解説しています。
Q. どのタイミングで制作会社に相談すればいいですか?
無料ツールで試してみて「デザインの自由度が足りない」「SEOにしっかり取り組みたい」「公開後の運用まで任せたい」と感じたタイミングが、制作会社への相談を検討する一つの目安です。まだ何も決まっていない段階でのご相談も可能ですので、無料ツールで作成した内容があれば、それを見せていただきながら整理することもできます。
まとめ
無料ホームページ作成ツールは、まず形にしてみたい、社内向けの簡易ページを作りたいという場合に向いています。Wix・ペライチ・Jimdo・STUDIO・BASE・Googleサイトはそれぞれ得意分野が異なるため、目的に合ったサービスを選ぶことが大切です。一方で、独自ドメインでの運用、本格的なSEO対策、公開後の継続的な運用まで見据える場合は、制作会社への依頼が結果的に近道になることが多くあります。
まずは自社がどちらを求めているのかを整理するところから始めてみてください。制作会社を選ぶ際のポイントはホームページ制作会社の選び方、公開までの流れはホームページ制作の流れもあわせてご覧ください。