結論|1ページに割り当てるテーマは1つ、関連語句は自然に含めます
1ページ1テーマとは、1つのページには1つの検索意図・テーマを割り当て、そのテーマに関連する語句を自然に含めていく設計の考え方です。「1ページ1キーワード」と完全に同じ意味ではなく、メインテーマの周辺にある関連語句までは、同じページ内で扱って問題ありません。
この考え方は、サイトを新規に作る場合だけでなく、すでに公開しているサイトのページ構成を見直す際にも活用できます。ページ数が増えてきたタイミングで、一度全体を棚卸ししてみることをおすすめします。
次の章から、ページ種類ごとの役割分担、複数ページが同じテーマを狙ってしまう「カニバリゼーション」の防ぎ方まで、具体的に解説していきます。すでにサイトを公開している場合は、既存ページの構成を見直すきっかけとしても参考にしてみてください。
1ページ1テーマとは
1ページ1テーマとは、1つのページが答える検索意図を1つに絞る設計の考え方です。1つのページであれもこれも扱おうとすると、Googleにとっても「このページは結局何についてのページなのか」が伝わりにくくなり、狙ったキーワードでの評価が定まりにくくなることがあります。
1ページ1キーワードと完全一致ではないこと
「1ページ1テーマ」は、1つのページに1つの単語しか書いてはいけないという意味ではありません。メインとなるテーマに加えて、検索意図が同じ関連語句(言い換え表現や、より具体的な語句)は、同じページ内で自然に扱って問題ありません。重要なのは、ページ全体としての軸がぶれないことです。
メインキーワードと関連キーワードの考え方
結論として、1ページの中では「メインキーワード」を1つ定め、そのまわりに「関連キーワード」を自然に配置していくのが基本です。
メインキーワードとは
そのページが最も答えたい検索意図を表す、中心となるキーワードです。title・H1に反映する軸になります。
関連キーワードとは
メインキーワードと同じ検索意図の中で、一緒に検索されやすい語句や、内容を補足する語句です。無理に詰め込むのではなく、本文を書く中で自然に登場する言葉として扱います。
検索意図が同じ語句はまとめ、違う場合はページを分ける
「キッチン リフォーム 費用」と「キッチン リフォーム 相場」のように、表現は違っても検索意図がほぼ同じ語句は、同じページでまとめて扱って問題ありません。一方、「キッチン リフォーム 費用」と「キッチン リフォーム 業者 選び方」のように、検索意図が異なる場合は、別のページとして扱う方が、それぞれのテーマに深く答えられます。
判断に迷う場合は、「このページを読んだ人が、次に別のページも見たくなるかどうか」を基準に考えるのも一つの方法です。同じページで完結できる内容であればまとめ、別の疑問が生まれるようであれば、ページを分けて新たに用意することを検討しましょう。
ページ種類ごとに狙うテーマを割り当てる
結論として、サイト内の各ページには、それぞれ役割に応じたテーマを割り当てることで、サイト全体として重複のない設計にできます。代表的な例を比較すると、次のとおりです。
| ページ種類 | 狙うテーマの例 | 検索意図の例 |
|---|---|---|
| トップページ | 会社名・業種名+地域名など、サイト全体を代表するテーマ | 会社名で検索した人、業種+地域で幅広く探している人 |
| サービスページ | 個別のサービス内容そのもの | そのサービスを具体的に検討している人 |
| 料金ページ | 費用・料金に関する情報 | 費用感を比較検討している人 |
| 地域ページ | 特定エリアでの対応状況 | そのエリアで対応してくれる事業者を探している人 |
| ブログ記事 | 個別の悩み・疑問に答えるテーマ | 情報収集段階〜比較検討段階の人 |
この役割分担はあくまで一例で、すべてのサイトが必ずこの構造にすべきというものではありません。自社のサービス内容や、サイトの規模に応じて調整してください。基本ページの構成そのものを検討したい場合はホームページ制作に必要なページ一覧の記事もあわせてご参照ください。
会社概要ページの役割
会社概要ページは、特定のキーワードでの上位表示を強く狙うページというよりも、信頼性を伝える役割が中心になります。無理にキーワードを詰め込むのではなく、実際の情報を正確に伝えることを優先しましょう。
複数のサービスがある場合のページ分け
複数のサービスを提供している場合、それぞれのサービスごとに個別のページを用意することで、各サービスの検索意図に深く答えられるようになります。1つのサービスページにすべてを詰め込むと、結局どのサービスについてのページか分かりにくくなり、狙いたいキーワードでの評価も定まりにくくなります。
タイトル・見出し・本文への反映方法
結論として、メインキーワードは、title・H1・H2・本文のそれぞれに、不自然にならない範囲で反映していきます。
titleへの反映
ページのtitleには、メインキーワードを含めつつ、検索結果でクリックしたくなる自然な文章にすることを意識します。キーワードを羅列するような詰め込みは避けましょう。
H1への反映
H1は、そのページの主題を最も端的に示す見出しです。titleと近い内容になることが多いですが、まったく同じ文言である必要はありません。
H2・本文への反映
H2では、メインテーマを構成する要素ごとに見出しを立て、それぞれの冒頭で簡潔に要点を示すと、読者にもAI検索にも伝わりやすくなります。本文では、関連キーワードを自然な文章の中に登場させ、無理に同じ言葉を繰り返しすぎないよう注意しましょう。
内部リンク・アンカーテキストの使い方
関連する他のページへリンクする際は、リンクの文言(アンカーテキスト)に、リンク先のページのテーマが伝わる言葉を使うことをおすすめします。「こちら」のような曖昧な表現よりも、「〇〇の記事」のように具体的な文言の方が、読者にもGoogleにもページの内容が伝わりやすくなります。
また、関連性の高いページ同士は、双方向にリンクを張っておくことをおすすめします。片方向だけのリンクよりも、サイト全体の構造がGoogleにも伝わりやすくなり、読者にとっても関連情報を回遊しやすくなります。
canonicalとの違い
canonicalタグは、内容がほぼ同じ複数のURLがある場合に、どのURLを正規のページとして評価してほしいかをGoogleに伝えるための指定です。1ページ1テーマの設計とは目的が異なり、canonicalは「重複したURLの整理」、1ページ1テーマは「内容・テーマの整理」のための考え方です。両者を混同しないようにしましょう。
キーワードカニバリゼーションとは
結論として、キーワードカニバリゼーションとは、サイト内の複数のページが同じ検索意図・キーワードを狙ってしまい、互いに評価を奪い合ってしまう状態のことです。状態ごとに起こりうる問題を整理すると、次のとおりです。
| 状態 | 起こりうる問題 | 対処法の方向性 |
|---|---|---|
| 似た内容のページが複数存在する | どちらのページを評価すべきかGoogleが判断しづらくなる | ページの統合を検討する |
| 同じキーワードで複数記事を書いている | 評価が分散し、いずれのページも上位表示されにくくなる | 1本にまとめてリライトする |
| 意図せず似たテーマの記事を追加してしまった | 気づかないまま重複が積み重なっていく | 定期的な棚卸しで早期に発見する |
カニバリを確認する方法
Google Search Consoleの「検索パフォーマンス」で、狙っているキーワードの表示結果を確認し、複数のURLが同じキーワードで表示されていないかをチェックする方法があります。また、site:検索(サイト内検索)で自社サイトのページ一覧を確認し、似たタイトルのページがないかを目視で確認するのも有効です。Search Consoleの基本的な使い方はGoogle Search Consoleとはの記事で解説しています。
統合・リライト・新規ページ、どれを選ぶか
結論として、カニバリに気づいた場合や、新しいテーマを扱いたい場合は、状況に応じて統合・リライト・新規ページ作成のいずれかを選びます。
| 状況 | 取るべき対応 |
|---|---|
| 似た内容のページが複数あり、内容にも大きな差がない | 1つのページに統合し、他方は削除またはリダイレクトする |
| 既存ページのテーマは合っているが、内容が古い・薄い | 新規ページを追加せず、既存ページをリライトする |
| 既存ページでは扱いきれない、明確に異なる検索意図がある | 新規ページとして独立させる |
「とりあえず新しい記事を増やす」という判断を続けていると、気づかないうちにカニバリを招きやすくなります。新しいテーマを扱う前に、既存ページで扱えないかを一度検討する習慣をつけましょう。
サイト全体のキーワードマップの考え方
結論として、サイト全体でどのページがどのテーマを担当しているかを一覧にまとめておくと、新しいページを追加する際にカニバリを防ぎやすくなります。一例として、次のような役割分担が考えられます。
- TOP:会社名・業種名+地域名など、サイト全体を代表するテーマ
- ↓
- サービスページ:個別サービスの内容そのもの
- ↓
- 料金ページ:費用・料金に関する情報
- ↓
- 地域ページ:特定エリアでの対応状況
- ↓
- ブログ記事:個別の悩み・疑問に答えるテーマ
ただし、これはあくまで一例です。すべてのサイトが必ずこの構造にすべきという断定ではなく、自社の事業内容やページ数に応じて、無理のない範囲で役割分担を整理することが目的です。ページ数が少ないうちは、エクセルやスプレッドシートに「ページ名・URL・狙うテーマ」を一覧にしておくだけでも十分に効果があります。
よくある失敗
結論として、1ページ1テーマの設計には、いくつかの典型的な失敗パターンがあります。
- 1つのページに複数のテーマを詰め込みすぎて、何についてのページか分かりにくくなる
- 同じキーワードを狙った記事を、気づかないまま複数作ってしまう
- 関連キーワードを不自然に詰め込みすぎて、読みにくい文章になってしまう
- ページを増やすことだけを目的にし、既存ページとの役割分担を考えていない
- キーワードマップを作らず、感覚だけでページを追加し続けてしまう
- アンカーテキストを「こちら」「詳しくはこちら」ばかりにしてしまう
特に、複数人でブログ記事を執筆している場合や、外部のライターに依頼している場合は、担当者間でテーマの重複が起きやすくなります。執筆を依頼する前に、既存記事の一覧を共有しておくと防ぎやすくなります。
SEOページ設計チェックリスト
ページを新規作成・見直しする際は、次の項目を確認してみてください。
- そのページが答える検索意図を1つに絞れているか
- メインキーワードがtitle・H1に自然に反映されているか
- 関連キーワードを詰め込みすぎず、自然な文章になっているか
- 既存の他のページと、同じテーマを狙っていないか
- 内部リンクのアンカーテキストが、リンク先の内容を的確に表しているか
- サイト全体でのページの役割分担を把握しているか
- 新しいページを作る前に、既存ページで扱えないか検討したか
大阪・心斎橋の中小企業・店舗が気をつけたいこと
大阪・心斎橋をはじめとする地域名を軸にしたSEO対策では、「地域ページ」を複数エリア分作成するケースがよくあります。この際、エリアごとの内容がほとんど同じになってしまうと、カニバリゼーションを起こしやすくなります。エリアごとに実際の対応状況や特色の違いを盛り込み、内容に差をつけることが重要です。
複数店舗を展開している場合も同様に、店舗ごとのページ内容が似通いすぎないよう、それぞれの店舗ならではの情報を含めることを心がけましょう。
心斎橋・難波・道頓堀のように隣接するエリアで別々のページを用意する場合は、営業時間・アクセス方法・スタッフ紹介など、そのエリア・店舗ならではの情報を盛り込むことで、内容の重複を避けやすくなります。
マダナイ?でできること
マダナイ?では、サイト全体のキーワードマップの整理から、カニバリの診断、ページ設計のご相談まで承っています。
「まだない」を「もうある」へ。どのページでどのキーワードを狙えばいいか分からない場合も、まずは現在のサイト構成をお聞かせください。すでに複数のページが似た内容になっている場合の整理・統合のご相談も承っています。
よくある質問
Q. 1ページに何個までキーワードを入れていいですか?
明確な上限数があるわけではありません。1つのメインテーマに関連する語句を、不自然にならない範囲で自然に含めることが基本です。数を意識しすぎるより、検索意図に答えられているかを優先しましょう。
Q. 複数ページで同じキーワードを狙ってはいけませんか?
完全に同じ検索意図で複数ページを作ると、評価が分散してしまう可能性があります。表現は似ていても検索意図が異なる場合は問題ありませんが、迷った場合は1つのページにまとめることをおすすめします。
Q. すでにカニバリが起きているかもしれません。どう確認すればいいですか?
Search Consoleの検索パフォーマンスで、同じキーワードに複数のURLが表示されていないかを確認する方法があります。詳しくはGoogle Search Consoleとはの記事をご参照ください。
Q. 新しい記事を書くたびに、既存記事と重複していないか確認すべきですか?
はい、特にブログ記事を継続的に増やしていく場合は、新しいテーマを扱う前に、既存記事で近い内容を扱っていないか確認する習慣をつけることをおすすめします。
Q. トップページと会社概要ページで同じキーワードを狙ってもいいですか?
会社概要ページは特定キーワードでの上位表示を強く狙うページではなく、信頼性を伝える役割が中心のため、通常は問題になりにくいと考えられます。ただし、内容が極端に似通っている場合は見直しを検討しましょう。
Q. ページ数が少ない場合でも、キーワードマップは必要ですか?
ページ数が少ないうちは、簡単な一覧表でも十分です。ページ数が増えてから整理しようとすると手間がかかるため、早い段階から簡単にでも記録しておくことをおすすめします。
Q. 統合したページのURLはどうすればいいですか?
削除する側のページから、統合先のページへのリダイレクト設定を行うのが一般的です。技術的な対応が必要になるため、不安な場合は専門家に相談することをおすすめします。
Q. 関連キーワードはどうやって見つければいいですか?
Search Consoleで実際に表示されている検索語句を確認したり、お客様からよく聞かれる質問を思い出したりすることで見つかります。キーワード自体の探し方はSEOキーワードの選び方の記事で詳しく解説しています。
Q. 1ページ1テーマを意識すると、記事数は増えますか?
結果的に増えることもありますが、記事数を増やすこと自体が目的ではありません。それぞれのテーマに深く答えることを優先した結果として、ページが分かれていくという考え方です。
Q. ページ設計を業者に依頼することはできますか?
サイト全体のキーワードマップの整理から、カニバリの診断まで承っています。まずは現在のサイト構成をお聞かせください。
まとめ
SEOキーワードをサイト内のどのページで狙うかは、1ページ1テーマを基本に、ページの役割ごとにテーマを割り当てることで整理できます。複数のページが同じ検索意図を狙ってしまうキーワードカニバリゼーションを防ぐため、定期的にサイト全体の構成を見直す習慣をつけましょう。
狙うキーワードそのものをまだ決めていない場合はSEOキーワードの選び方の記事、効果が出るまでの期間についてはSEO対策は効果が出るまで何ヶ月?の記事もあわせてご覧ください。