結論|AI導入は、まず既存サービスの検討から始めるのがおすすめです
先に結論からお伝えすると、AI導入を検討する際は、いきなりオーダーメイド開発を考えるのではなく、まず既存サービスで対応できないかを確認することをおすすめします。
既存サービスは、導入までの期間が短く、費用も抑えやすいという特徴があります。業務内容が一般的なものであれば、既存サービスだけで十分に効果を得られることが多くあります。
一方で、複数の業務をひとつの画面でまとめたい、自社独自の運用フローに合わせたいといった場合には、オーダーメイド開発が向いていることもあります。大切なのは、どちらが優れているかではなく、自社の業務内容に合っているかどうかです。
次の章から、それぞれの特徴と、選ぶ際に確認したいポイントを具体的に見ていきましょう。
既存サービスとオーダーメイド開発の違い
既存サービスとは、すでに提供されているAIツールやクラウドサービスを、そのまま契約して使い始めるものです。多くの場合、月額料金を支払うことですぐに利用を始められます。
オーダーメイド開発とは、自社の業務内容や運用方法に合わせて、専用のシステムを一から設計・開発するものです。既存サービスにはない機能や、独自の業務フローに対応できる一方、設計や開発に一定の期間と費用がかかります。
どちらが良い・悪いというものではなく、業務内容や目的によって向き不向きがあります。
既存サービスが向いているケース
次のようなケースでは、まず既存サービスを検討することをおすすめします。
業務内容が一般的で、既存ツールでカバーできる
シフト管理、予約管理、請求書作成など、多くの企業で共通する業務は、既存サービスで十分対応できることがほとんどです。
早く使い始めたい
既存サービスは契約後すぐに利用を始められるものが多く、導入までの期間を短くしたい場合に向いています。
コストを抑えたい
初期費用を抑え、月額料金で始められる既存サービスは、まず小さく試してみたい場合にも適しています。
複数のツールを使い分けても支障がない
業務ごとに別々のツールを使うことに大きな負担がなければ、既存サービスの組み合わせで運用できることも多くあります。
オーダーメイド開発が向いているケース
一方で、次のようなケースでは、オーダーメイド開発を検討する価値があります。
複数の業務をひとつの画面でまとめたい
シフト、売上、予約、在庫といった複数の業務を、それぞれ別のツールで管理していると、確認の手間が増えてしまいます。ひとつの画面でまとめて管理したい場合、既存サービスの組み合わせでは難しいことがあります。
自社独自の運用フローがある
業界特有の商習慣や、自社ならではの承認フローがある場合、既存サービスの標準機能だけでは対応しきれないことがあります。
既存サービスでは対応できない要件がある
特定の帳票フォーマットへの対応や、既存システムとの連携など、既存サービスの仕様上どうしても対応できない要件がある場合は、オーダーメイド開発を検討する理由になります。
将来的に機能を拡張していきたい
今後、事業の拡大に合わせて機能を追加していきたい場合、自社専用のシステムであれば、段階的に拡張しやすいという利点があります。
比較表で見る違い
ここまでの内容を、比較表として整理します。
| 項目 | 既存サービス | オーダーメイド開発 |
|---|---|---|
| 導入までの期間 | 比較的短い | 設計・開発の期間が必要 |
| 初期費用 | 抑えやすい | 設計・開発費用がかかる |
| カスタマイズ性 | 標準機能の範囲内 | 自社の要件に合わせやすい |
| 運用・保守 | 提供元が対応 | 開発会社との継続的な関係が必要 |
| 向いているケース | 一般的な業務、まず試したい場合 | 独自フロー、複数業務の一元管理 |
選ぶ際に確認したいポイント
既存サービスとオーダーメイド開発、どちらを選ぶか判断する際は、次のポイントを確認してみてください。
まず既存サービスで代用できないか確認する
オーダーメイド開発を検討する前に、まずは既存サービスで対応できないかを確認しましょう。既存サービスで十分対応できる場合、無理にオーダーメイド開発を選ぶ必要はありません。
業務フローを整理してから検討する
現在の業務がどのような流れで進んでいるか、どこに手間がかかっているかを整理してから検討することで、本当に必要な機能が見えやすくなります。
費用は初期費用だけでなく運用費用も含めて考える
既存サービスは月額料金が積み重なり、オーダーメイド開発は初期費用が大きくなる傾向があります。長期的な視点で、総額としての費用を比較することが大切です。費用の目安は料金ページでもご紹介しています。より詳しい費用の考え方はAI開発の費用相場|オーダーメイドと既存ツールを比較で解説しています。
将来的な拡張性も視野に入れる
今すぐ必要な機能だけでなく、将来的に事業がどう変化していきそうかも踏まえて検討すると、後々の手戻りを減らしやすくなります。
よくある判断の失敗パターン
AI導入の判断でよくある失敗パターンも押さえておきましょう。
とりあえずオーダーメイドで作ってしまう
既存サービスを十分に調べないまま、いきなりオーダーメイド開発を依頼してしまうと、既存サービスで十分だった可能性を見落としてしまうことがあります。
既存サービスの機能を十分に確認せずに諦めてしまう
反対に、既存サービスの機能を十分に調べないまま「うちには合わない」と判断してしまうケースもあります。設定を工夫することで対応できる場合もあるため、まずは詳しく確認することをおすすめします。
複数の既存サービスを無理に組み合わせて運用が複雑になる
既存サービスにこだわりすぎて、複数のツールを無理に組み合わせた結果、かえって運用が複雑になってしまうこともあります。組み合わせる数が増えるほど、確認の手間が増える点には注意が必要です。
業種別の具体的なAI活用例は、業種別AI活用事例でもご紹介しています。どの業務から見直すか迷う場合は、小さな会社がAIを導入するときに最初に見直したい業務5選もあわせてご参照ください。
マダナイ?に相談できること
「既存サービスとオーダーメイド、どちらが自社に合うかわからない」という段階でも、まずは現在の業務内容を教えていただくところから始められます。マダナイ?では、以下のような内容をご相談いただけます。
- 現在の業務フローの整理
- 既存サービスで対応できるかの確認
- 既存サービスとオーダーメイドの費用比較
- オーダーメイドが必要な場合の要件整理
- 将来的な拡張性を踏まえたご提案
既存サービスで十分に解決できる場合は、無理にオーダーメイドの開発をおすすめすることはありません。「まだない」を「もうある」へ。自社に合う選択肢がまだ見えていない場合にこそ、一緒に整理するところから始めます。
よくある質問
Q. 既存サービスとオーダーメイド、費用はどれくらい違いますか?
既存サービスは月額料金が中心で、初期費用を抑えやすい傾向があります。オーダーメイド開発は設計・開発にかかる初期費用が大きくなりますが、業務範囲によって金額は大きく異なります。具体的な費用感は、業務内容を伺ったうえでご案内します。
Q. 既存サービスで始めて、後からオーダーメイドに変更できますか?
可能です。まず既存サービスで運用を始め、業務が明確になった段階でオーダーメイド開発を検討するという進め方もおすすめです。最初から大きな投資をせずに始められます。
Q. オーダーメイド開発は中小企業でも依頼できますか?
はい。オーダーメイド開発は大企業だけのものではありません。必要な機能の範囲を絞ることで、中小企業や個人事業主でも導入しやすい規模から始めることができます。
Q. 既存サービスを組み合わせて使うのはおすすめですか?
業務内容によっては有効な方法です。ただし、組み合わせる数が増えるほど確認の手間が増えるため、管理が複雑にならない範囲で検討することをおすすめします。
Q. まず何から検討すればいいですか?
現在の業務内容を整理し、どこに手間がかかっているかを明確にすることから始めることをおすすめします。そのうえで、既存サービスで対応できるかどうかを確認するとよいでしょう。
Q. オーダーメイド開発は必ず費用が高くなりますか?
機能の範囲によります。必要な業務に絞って開発することで、費用を抑えて始めることも可能です。すべての業務を一度にシステム化する必要はありません。
Q. マダナイ?はどちらの相談にも対応していますか?
はい。既存サービスの選び方のご相談から、オーダーメイド開発のご相談まで、どちらも対応しています。まずは現在の業務内容をお聞かせください。
まとめ
AI導入を検討する際は、いきなりオーダーメイド開発を考えるのではなく、まず既存サービスで対応できないかを確認することをおすすめします。
業務内容が一般的なものであれば既存サービスで十分対応できることが多く、複数業務の一元管理や独自の運用フローへの対応が必要な場合に、オーダーメイド開発を検討する価値が生まれます。
大切なのは、既存サービスかオーダーメイドかを先に決めることではなく、自社の業務内容を整理したうえで、合う選択肢を選ぶことです。まずは現在の業務を整理するところから始めてみてください。