結論|継続して時間を割けるかどうかが最大の判断基準です
結論からお伝えすると、MEO対策を自社で行うか業者に依頼するかを決める最大のポイントは、知識の有無よりも「継続して時間を割けるかどうか」です。基本的な知識は調べれば身につけられますが、日々の業務と並行して継続する体力があるかどうかは、店舗ごとの状況によって大きく異なります。
次の章から、自社運用と業者依頼の違いを具体的に比較しながら、それぞれが向いているケースを見ていきます。すでにどちらかに決めている場合も、判断の材料として参考にしてみてください。
自社運用と業者依頼の違いとは
結論として、自社運用とは、店舗のスタッフ自身がGoogleビジネスプロフィールの更新・口コミ対応などを行う方法です。一方、業者依頼とは、これらの作業を専門業者に任せる方法です。どちらも最終的な目的(検索での見つかりやすさの向上)は同じですが、実施する主体と、かかる時間・コストの内訳が異なります。
どちらか一方が絶対的に優れているというものではなく、店舗の状況やリソースに応じて選ぶべき選択肢が変わります。
「わからないから業者に頼む」だけが理由ではない
業者に依頼する理由は、知識不足だけとは限りません。知識はあっても、日々の業務が忙しく手が回らない、継続する仕組みを作るのが難しい、といった理由で依頼を選ぶケースも多くあります。逆に、知識がなくても、学びながら自社運用に取り組んでいる店舗もあります。
両者は対立する選択肢ではない
自社運用と業者依頼は、必ずしもどちらか一方を選ばなければならないものではありません。基本を自社で理解したうえで一部を依頼したり、繁忙期だけ業者の力を借りたりと、状況に応じて柔軟に組み合わせることもできます。まずはそれぞれの特徴を理解したうえで、自社に合ったバランスを見つけることが大切です。
自社運用で行う作業一覧
結論として、自社運用でMEO対策に取り組む場合、行う作業は大きく「初期設定」と「継続運用」の2つに分かれます。それぞれ性質が異なるため、分けて考えると全体像を把握しやすくなります。
初期設定と継続運用の違い
初期設定は、基本情報・カテゴリ・写真・オーナー確認など、公開前に一度整えれば完了する作業が中心です。詳しくは初期設定チェックリストの記事で解説しています。一方、継続運用は、投稿・口コミ対応・写真の更新・数値の確認など、公開後も繰り返し発生する作業です。自社運用を検討する際は、この継続運用にどれだけ時間を割けるかが特に重要な判断材料になります。
継続運用で発生する主な作業
- 投稿機能を使った情報発信(新メニュー・キャンペーンなど)
- 口コミへの返信対応
- 写真の追加・更新
- 営業時間・基本情報が最新かどうかの確認
- インサイト(数値)の確認と、傾向に応じた見直し
- カテゴリ・説明文が実態と合っているかの定期チェック
週次・月次で行う作業の目安
結論として、すべての作業を毎日行う必要はなく、頻度に応じて分けて考えると負担を減らせます。目安は次のとおりです。
- 週次:口コミへの返信、基本情報に変更がないかの確認
- 月次:投稿の企画・実施、写真の追加、インサイトの確認、カテゴリ・説明文の見直し
すべての店舗に当てはまる決まった時間数があるわけではありませんが、これらの作業を継続的にこなせる担当者・体制を確保できるかどうかが、自社運用を選ぶ際の現実的な判断材料になります。
担当者に必要な役割
自社運用を担当する人には、専門的なマーケティング知識よりも、「決まった作業を継続できること」「文章やお客様対応にある程度慣れていること」が求められます。特定の担当者に依存しすぎると、異動・退職時に運用が止まってしまうため、複数人で分担できる体制、または引き継ぎ資料を用意しておくことをおすすめします。
自社運用と業者依頼を比較する
結論として、自社運用と業者依頼には、それぞれメリット・デメリットがあります。代表的な項目を比較すると、次のとおりです。
| 項目 | 自社運用 | 業者依頼 |
|---|---|---|
| 初期費用 | 基本的にかからない | 初期設定費用がかかる場合がある |
| 月額費用 | 基本的にかからない | 月額の運用費用がかかる |
| 必要な知識 | 基本的な知識を自身で身につける必要がある | 専門知識は業者側が持っている |
| かかる時間 | 更新・対応の時間を自社で確保する必要がある | 実務にかかる時間を削減できる |
| 継続のしやすさ | 担当者の異動・退職で滞るリスクがある | 継続体制が維持されやすい |
| トラブル対応 | 停止・非表示などの対応も自社で行う必要がある | 専門知識をもとに対応してもらえる |
費用をかけずに取り組める点は自社運用の大きな魅力ですが、継続のしやすさやトラブル対応の面では、業者依頼に分があります。自社の状況に応じて、どちらを重視するかを考えましょう。
特に「必要な知識」の項目は、時間をかければ自社運用でも十分に補える部分です。一方で「継続のしやすさ」は、担当者一人の努力だけでは解決しにくい、組織的な課題であることが多いという特徴があります。
作業項目ごとに自社運用・一部外注・業者依頼を比較する
結論として、「自社運用」と「業者依頼」の二択ではなく、作業項目ごとに担当を分ける「一部外注」という選択肢も含めて考えると、より現実的な進め方が見えてきます。作業項目別に比較すると、次のとおりです。
| 作業項目 | 自社運用 | 一部外注 | 業者依頼 |
|---|---|---|---|
| 初期設定 | 自社で調べながら対応 | 初期設定のみ依頼し、以降は自社で運用 | 初期設定から一括で依頼 |
| 日々の投稿・写真更新 | 担当者が都度対応 | 自社で対応、繁忙期のみ依頼 | 業者が継続的に対応 |
| 口コミ返信 | 担当者が都度対応 | 自社対応、返信文の相談のみ依頼 | 業者が方針にもとづき対応 |
| トラブル対応(停止・非表示等) | 自社で調べながら対応 | 発生時のみスポットで相談 | 専門知識をもとに対応 |
「すべて自社」「すべて業者」以外にも、作業項目単位で組み合わせる余地があることがわかります。次の章から、それぞれの選択肢が向いているケースを具体的に見ていきます。
自社運用が向いているケース
結論として、自社運用は、担当者を決めて継続的に時間を確保できる店舗に向いています。次のような場合は、自社運用でも十分に成果を目指せます。
- 更新作業に月数時間程度の時間を継続して確保できる
- 担当者を明確に決められる(特定の人に依存しすぎない体制も含む)
- コストをできるだけ抑えたい
- 基本的な知識を学ぶ意欲がある
- 比較的シンプルな業態で、更新すべき情報が限定的である
- 数値を見ながら試行錯誤することに抵抗がない
特に、小規模な店舗で担当者が明確な場合、自社運用でも十分な効果が見込めます。まずは初期設定チェックリストから着手し、基本を押さえたうえで運用を続けるとよいでしょう。
経営者自身が発信に前向きな場合も向いている
店舗の情報発信そのものに興味があり、自ら投稿や口コミ対応をしたいと考えている経営者・スタッフがいる場合も、自社運用に向いています。第三者に任せるよりも、実際の店舗の空気感がそのまま伝わりやすいというメリットもあります。
業者依頼が向いているケース
結論として、業者依頼は、継続的な時間の確保が難しい店舗や、複数店舗を運営していて管理が複雑になっている店舗に向いています。次のような場合は、業者依頼を検討する価値があります。
- 日々の業務が忙しく、更新作業に時間を割けない
- 複数店舗を運営しており、一括での管理が難しい
- 過去に自社運用を試みたが、継続できなかった経験がある
- トラブル(停止・非表示など)が起きたときに自力で対応する自信がない
- 専門知識をもとにした改善提案を受けたい
特に、担当者が他の業務と兼任している場合、繁忙期に更新が滞ってしまうことがよくあります。継続性を重視するなら、業者依頼も有力な選択肢です。
プロフィールが停止・非表示になった経験がある場合
過去にガイドライン違反などでプロフィールが停止・非表示になった経験がある店舗は、再発防止の観点からも専門知識を持つ業者への依頼が安心につながります。停止・非表示になった際の対処法はこちらの記事で解説していますが、そもそもトラブルが起きにくい運用体制を作ることも重要です。
費用面で比較する
結論として、自社運用は金銭的なコストを抑えられる一方、担当者の人件費(見えにくいコスト)がかかっています。費用の内訳を比較すると、次のとおりです。
| 費用項目 | 自社運用の場合 | 業者依頼の場合 |
|---|---|---|
| 金銭的コスト | 基本的に発生しない | 初期費用・月額費用が発生する |
| 人件費(見えにくいコスト) | 担当者の作業時間ぶん発生している | 作業時間は業者側が負担する |
| 学習コスト | 知識を身につける時間がかかる | 専門知識を持つ業者に任せられる |
| 機会損失のリスク | 更新が滞ると集客機会を逃す可能性がある | 継続運用により機会損失を抑えやすい |
自社運用の「無料」は、あくまで金銭的なコストが発生しないという意味であり、実際には担当者の時間という別のコストがかかっている点を見落とさないようにしましょう。実際の代行費用の相場はGBP代行の費用相場の記事で詳しく解説しています。
時給換算で考えてみる
担当者が月に何時間MEO対策に費やしているかを時給換算してみると、自社運用の実質的なコストが見えてきます。たとえば月10時間を担当者が費やしている場合、その時間分の人件費は、業者依頼の月額費用と比較する際の参考になります。感覚だけでなく、一度数字に置き換えて比較してみることをおすすめします。
一部だけ依頼するという選択肢
結論として、自社運用か業者依頼かの二択で考える必要はありません。一部の作業だけを依頼し、残りは自社で対応するという、ハイブリッドな進め方も可能です。
- 初期設定だけを業者に依頼し、日々の更新は自社で行う
- 口コミ返信は自社で行い、投稿や分析は業者に依頼する
- 繁忙期だけスポットで依頼し、通常期は自社運用に戻す
自社の得意・不得意に応じて、依頼する範囲を柔軟に調整できるのも一つのメリットです。まずは自社でどこまで対応できそうか整理したうえで、依頼する部分を検討するとよいでしょう。日々の運用内容についてはGoogleマップ運用代行は毎月何をする?の記事もあわせてご参照ください。
ハイブリッド運用の始め方
いきなり全面依頼を決める前に、まずは自社でどこまでできそうかを棚卸ししてみることをおすすめします。「時間はあるが知識がない」部分は業者にアドバイスをもらい、「知識はあるが時間がない」部分は作業自体を依頼する、というように、課題の種類に応じて依頼範囲を分けて考えると、無駄のない依頼につながります。
依頼範囲は後から見直せる
最初に決めた依頼範囲を、そのままずっと続ける必要はありません。運用を続けるなかで、自社でできる部分が増えてきたら依頼範囲を減らす、逆に忙しくなってきたら依頼範囲を増やすなど、状況に応じて柔軟に見直していくことができます。
自社運用でよくある失敗
結論として、自社運用にはいくつかの典型的な失敗パターンがあります。事前に知っておくことで、多くは回避できます。
- 担当者を決めずになんとなく始めてしまい、誰も責任を持たない状態になる
- 開始直後は熱心に取り組むが、数か月で更新が止まってしまう
- 知識が不十分なまま、ガイドライン違反になる方法で口コミを集めてしまう
- 数値を確認せず、感覚だけで運用を続けてしまう
- 担当者の異動・退職時に、運用ノウハウが引き継がれない
特に多いのが、開始直後は熱心に取り組むものの、日々の業務に追われて徐々に更新が滞ってしまうパターンです。無理のない範囲で、継続できる仕組みを作ることが成功の鍵になります。
「完璧を目指しすぎる」ことも失敗につながる
毎回時間をかけて完璧な投稿文や写真を用意しようとすると、かえって更新のハードルが上がり、続かなくなってしまうことがあります。最初から完璧を目指すのではなく、まずは簡単な更新から始めて、継続することを優先しましょう。慣れてきたら少しずつ内容を充実させていく進め方がおすすめです。
業者選びで確認しておきたい質問
結論として、業者に依頼する場合は、契約前にいくつかの点を確認しておくと、依頼後のミスマッチを防ぎやすくなります。確認しておきたい質問の例は次のとおりです。
- 報告・連絡の頻度と方法(月次レポートの有無、内容など)
- 契約期間、途中解約の条件
- 投稿・返信内容を事前に確認できるか
- 担当者が変わる場合の引き継ぎ体制
- 具体的にどの作業までが料金に含まれているか
依頼する前に、これらの質問への回答が明確かどうかを確認しておくと、後々のトラブルを避けやすくなります。
順位保証・不自然な口コミ施策には注意
結論として、業者を選ぶ際は「検索順位を保証します」といった表現や、不自然な方法で口コミを増やす施策を提案してくる業者には注意が必要です。
検索順位はGoogle側のアルゴリズムによって決まるものであり、特定の業者が確実に上位表示を保証できるものではないとされています。また、やらせや対価を伴う口コミ収集は、Googleのガイドライン違反にあたり、かえってプロフィールの評価を損なうリスクがあります。自然な方法での口コミの集め方はこちらの記事で解説しています。契約前に、どのような方法で改善を図るのか、具体的な説明を求めることをおすすめします。
自社運用を始める前の自己診断チェックリスト
自社運用を始める前に、次の項目を確認しておくと、継続できるかどうかを客観的に判断しやすくなります。
- 担当者を具体的に決められるか
- 月に数時間程度、継続して時間を確保できるか
- 基本的な知識を学ぶ意欲・時間があるか
- 担当者が異動・退職しても引き継げる仕組みを作れるか
- トラブルが起きた際に対応できる自信があるか
- 数値(インサイトなど)を確認しながら改善する意欲があるか
チェックが少ない場合は、無理に自社運用にこだわらず、業者依頼や一部依頼も選択肢として検討することをおすすめします。運用状況を数値で確認する方法はインサイトの見方の記事で解説しています。
大阪・心斎橋の店舗が気をつけたいこと
大阪・心斎橋をはじめとする競合の多いエリアでは、更新頻度や対応スピードの差が、来店の決め手に直結しやすい傾向にあります。自社運用を選ぶ場合は、繁忙期でも最低限の更新を続けられる体制を整えておくことが特に重要です。
複数店舗を近隣エリアで展開している場合、店舗ごとに担当者を分散させると管理が煩雑になりがちです。全店舗をまとめて業者に依頼する、あるいは一部の作業だけ集約して依頼するといった方法も検討する価値があります。
また、観光客の来店が多い店舗では、多言語での情報発信や、繁忙期・閑散期の差が大きいことも運用の負担になりやすいポイントです。季節による波が大きい業種ほど、繁忙期だけスポットで業者の力を借りるという進め方も検討してみるとよいでしょう。
マダナイ?でできること
マダナイ?では、全面的な運用代行だけでなく、自社運用のサポートや、一部作業だけの依頼にも対応しています。
- 自社運用を始める際の初期設定・アドバイス
- 一部作業(投稿・口コミ返信・写真更新など)のスポット対応
- 継続的な運用代行(Googleマップ運用代行)
- Googleビジネスプロフィール設定代行全体のご相談
「まだない」を「もうある」へ。自社運用にするか業者依頼にするか迷う場合も、まずは現在の状況をお聞かせください。詳しい料金は料金ページでもご確認いただけます。無理に全面依頼をおすすめすることはなく、自社運用のままで問題ないと判断すれば、その旨も率直にお伝えします。
よくある質問
Q. MEO対策の知識がまったくなくても自社運用できますか?
基本的な知識は、記事や公式のヘルプページで学ぶことができます。専門知識がゼロの状態からでも、時間をかけて学びながら取り組むことは可能です。まずは初期設定チェックリストから始めてみるとよいでしょう。
Q. 自社運用から業者依頼に途中で切り替えることはできますか?
はい、可能です。自社運用を試してみて難しいと感じた場合は、途中から業者依頼に切り替えることもできます。それまでの運用状況を共有いただければ、スムーズに引き継げます。
Q. 業者依頼から自社運用に戻すこともできますか?
可能です。業者依頼で基本的な型を作ったうえで、その後は自社運用に切り替えるという進め方も選択肢の一つです。
Q. 自社運用の場合、どれくらいの時間がかかりますか?
業種や更新頻度によって異なりますが、月に数時間程度を目安に考えるとよいでしょう。投稿・口コミ対応・写真更新などをまとめて行う時間を、定期的に確保することが大切です。慣れてくると、作業にかかる時間は徐々に短くなる傾向があります。
Q. 自社運用で失敗しやすいポイントはどこですか?
最も多いのは、開始直後は熱心でも、日々の業務に追われて更新が止まってしまうことです。無理のない頻度で、継続できる仕組みを最初から作っておくことが重要です。
Q. 複数店舗の場合、自社運用と業者依頼を使い分けることはできますか?
可能です。管理が行き届いている店舗は自社運用、手が回っていない店舗は業者依頼にするなど、店舗ごとに使い分けることもできます。全店舗を同じ方針にそろえる必要はありません。
Q. 業者に依頼すると、必ず検索順位が上がりますか?
順位の向上を確約するものではありません。業者依頼は、継続的な運用体制を整え、専門知識をもとに改善に取り組みやすくなる手段の一つです。順位に影響する要因はGoogleマップで上位表示されない原因で詳しく解説しています。
Q. 自社運用中に困ったことがあった場合、スポットで相談できますか?
はい、全面的な運用代行でなくても、困った際のスポット相談やアドバイスのみのご依頼も承っています。まずは現在の状況をお聞かせください。
Q. 業者依頼の費用はどれくらいが相場ですか?
初期設定と月額運用でそれぞれ費用感が異なります。詳しい相場はGBP代行の費用相場の記事で解説していますので、あわせてご参照ください。
Q. 自社運用と業者依頼、どちらが最終的にお得ですか?
単純な金額だけでは比較できません。自社運用は金銭的コストを抑えられますが、担当者の時間コストがかかっています。継続性や機会損失も含めて総合的に判断することをおすすめします。
まとめ
MEO対策は自社運用でも十分に取り組めますが、継続して時間を割けるかどうかが成果を左右する最大のポイントです。担当者を明確にし、無理のない頻度で継続できる体制を整えられるかどうかを、まず自己診断してみましょう。
自社運用が難しいと感じる場合は、業者への全面依頼だけでなく、一部作業だけを依頼するハイブリッドな進め方も選択肢の一つです。どちらか一方に決めつけず、自社の状況に合わせて柔軟に選択・見直しをしていくことが、無理なく継続するための近道になります。
初期設定から見直したい場合はGoogleビジネスプロフィール初期設定チェックリスト、費用感を確認したい場合はGBP代行の費用相場の記事もあわせてご覧ください。